拙守でも、貧打でも、ボルシンガーならダイジョーブ
初回のザル内野がもたらした無死1,2塁のピンチも、どこ吹く風でクリーンアップを抑えてしまうボルシンガー!
更に1回裏に1点を取ってもらい、2回表のピンチも切り抜けると、あとはスイスイ。3~6回を「完全」に抑え、終盤7~9回はイニングにそれぞれ1人走者を背負うだけの投球で、112球の完封劇を完成させてしまった。
しかしザルは不味いね。奨吾と荻野の「声の連携」不足から間にポトリと落ちるヒットだったけど、奨吾は9回先頭打者の時もライト岡田との声の連携が怪しかった(この時は自ら強引に捕球し、何事も起きなかったが)。昨年まで「声が出てない奴だな…」とは思っていたけど、今年から変わったっていう噂を聞いていただけに残念なプレー。
声を出すことを「僕はそういうキャラじゃないから…」っていうことで拒否してそうなのが荻野(笑)勝利後のWe areで清田に出番を振られてベンチに逃げ帰る始末。これ、まんまミスターのキャラやん…あ、「ミスター」っていうのは2013年頃の当ブログの前身ブログのネタキャラです。ま、でも昨日の1点は荻野の足で産み出された1点だったので隠れたヒーローでもある。ヒーローインタビューはボルシンガーと彼が「相当」っぽかったけど、「対抗で田村もあるなぁ…」と思っていたら田村の方が出てきた。We areもやらされたし、ヒーローインタビューの方は勘弁してよ…っていう事か(笑)
ノムさんが初回の荻野の走塁を絶賛してたらしいけど、あれはゴロゴーなんて生易しいもんじゃなくて、アンタがやりはじめた「ギャンブルスタート」だって。なのでベンチのサイン通りに動いただけっていうことを強調していた。ホームに還ってきたのより、先頭打者安打を二塁打にしてしまった方がナイスランだったかな?巨人の外野手が全体的に送球までに時間がかかっていることを把握しているのだろう(前日の試合を見ていても、それを感じました)。パでは考えられないぐらいスローモーな送球しているロートル外野手がようけおるぞ。
ベンチ…といえば100球近かったボルシンガーを9回も続投させたことは、無思考紋切型の采配ではなく、試合の流れを見た好判断。「巨人打線が嫌がっているようなので」と、しっかりその理由を勝利監督インタビューで語っていた井口。それでも「形」にこだわって、墓穴を掘る監督のなんと多かったことか。
ボルシンガーの最大の武器は「メンタル」だと思うのよね。不運な当たりや味方のミスでピンチに追い込まれても、そこで動ずることが全くない。好結果が出続けているので「1回ぐらい打たれても大丈夫だろ」ぐらいな気持ちを持っているのかもしれないが、なんか特殊な訓練でもしないと、なかなかあそこまで気持ちの抑揚を抑えることは出来ないんじゃないか。
実際7回ぐらいからボールも浮き出し、危ないボールも散見した。それでも打者を打ち損じに誘えるのは、序盤にいろいろなボールを見せてバッター側の頭を混乱させることが出来ていたからだろう。すっげー好調に見えても突然、無風状態からストレートのフォアボールを出してみたりもするし、そこまでの制球力や安定感は感じられない。だが、走者を出してから集中力が増すタイプのか、適度に走者を出すことが実は好調を支えているのかもしれない。実際、今までは6回7回あたりまで抑えて「お役御免」っていうケースが多かったので、昨日は巨人が早打ちしてきたことも完投要因かな?
打線は3試合連続適時打ナシのタイムリー欠乏症続行中。苦手の左腕を本日も打てず…で、よくこれで交流戦打率1位を保っているもんだ。いや得点圏打率が良くないだけで、ムダ打ちは結構してるって事か。相変わらず交流戦打率1位防御率1位をキープしているが、これで順位6位の不思議は、パ・リーグ打率2位防御率2位で5位に連なるものがある。やっぱホームランかなぁ…アジャが自らチャンスを手放し、ドミンゲスが全く打てなくなってきているので、殆ど期待できないジャンルになってきた。
相手の田口は完投0-1敗戦の悲劇の主人公になっていたけど、昨年たまたま東京ドームに見に行ったDeNA戦に投げていた時は、連勝中だったのに「炎上」して負け投手確実な情勢なところから、味方が大逆転してくれて負けが消え、打線に救われていた(昨日代打で登場した柏出身のキャッチャー宇佐美がサヨナラ本塁打を打った試合)。あん時と行って来いのチャラだな。1塁側のプレートの端を踏んで、右打者の内角を思いきり衝けていた。あれはバッター、横の角度を相当感じているでしょう。
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