石川恒例の「2ストライク後被弾」でドロー

7/3 京セラドーム大阪 ロッテ 2ー2 オリックス  視聴方法:RakutenTV パ・リーグSpecial 

アジャの本塁打と藤岡のタイムリーで幸先よく2点を先制し、先発の石川も初回を除けばスイスイ。
そんなところに落とし穴は待っているものです。一番警戒しなければならない4番の吉田正尚にぶつけてしまうと、続くロメロに同点2ランを浴び試合は振り出しに…。

アジャのホームランはレフト方向でした。あっち方面に打球が行き続けると調子を崩す兆候なんじゃないか…と思っておりましたが、杞憂のようですね。アルバースとは3打席対戦して、そのホームランと2三振の極端な結果に終わりましたが、9回守護神の増井から四球を選んだ時に「おや?」と思いました。

2-2からの5球目、6球目、決め球のフォークをいいところから落とされているんですけど、これを見切れているんですよね…6球目はハーフスイングを取られそうになるものの、一塁塁審のジャッジは「セーフ」。これだけ外側を見させられた後に、真ん中から落とされれば普通は振りますよね?これは相当配球に対する意識も高いというか、見極める術を持っているな、と思いました。捕手が若月だったので読み易いリードをしてくることもあるんでしょうけど…私はこのキャッチャーのリードはかなり「オーソドックス」だと思っております。

こういった9回のアジャや、10回の田村が先頭打者でよく見極めて四球で出塁するのですが、次の打者が送れない…挙句に9回の方は代走平沢が牽制死するなど、終盤は完全に相手に流れが行きそうな戦いぶりでした。リリーフ陣がよく凌いだといえる日だったんじゃないでしょうか。
マリーンズは前半のうちに突き放しておかないとならない試合でした。5回表に藤岡がタイムリーを放つと、しっかり送球間に2塁まで進塁しました。この時解説の野田が藤岡の走塁を激賞。カットマンに返すボールを見極めて、早い段階で「2塁へ行ける」と判断出来ていることを指摘しておりました。1死2塁からタイムリーヒットが出て、更に1死2塁になって最も期待できる3番4番という「巡り」ですからね…ここは、「さすがアルバース」ということになるのでしょうか。このピッチャーの投球の特徴は腕が遅れて出てくることにあるのではないでしょうか?右肩やアゴの使い方が巧く、この辺で相当な「貯め」が作れてます。腕が出てきそうなところから、なかなか出てきません。非常にタイミングが合わせづらく、球速がさほどない真っすぐも打者から見ると結構速く感じられているんじゃないでしょうか。この貯めとチェンジアップをからめた「緩急」だけでも、これだけの投球が出てきしまうもんなんだと感心させられるものがあります。

石川は恒例の「追い込んでからの被弾」で同点に追いつかれましたが、田村のトリッキーなリードが逆の目に出たのかな~と思いました。1-2からカーブを選択したのですが、意表を突いているので、この選択自体にとやかく言う必要はないでしょう。ただ昨日は右打者に対してアウトコース中心の配球(カットボールが良かったので)だったので、ロメロも外側をマークする気持ちが強くあったと思います。踏み込んで外の速いボールに対応しようとした時に、抜けるようなカーブが真ん中高めに入ってきたら、1拍待つ余裕も出来、タイミングバッチリ合わせられ振り抜かれてしまいました。全体的にオリックス打線に的を絞らせないリードが出来ていたものの、この時は妙にはまってしまったというか…

ま、でも12回裏2死満塁で吉田の場面は抑えられるとは思ってませんでした(笑)吉田を応援するための「ダンベルグッズ」が発売されているんですね…昨日一番印象に残ったのは実はそこ…。

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