9回「抑え」捕手江村が登場したのは…懲罰交代?【6点差逆転負け】
有吉の好投で「ほぼ楽勝」と言ってもいい試合だった。でも、今の中継ぎ陣には6点差は全然セーフティーじゃなかった…
なんでこの点差で追いつかれるのか?
8回裏の「5点」。普通6-1で勝っていて、8回表に「ダメのダメ」の1点をダメ押しした段階で、
「今日は決まり」
と誰もが思うじゃないですか。ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。松永が乱調でホームランを浴び、その後2人の走者を貯めて降板。一番率の高いバッター近藤を三振に切って取れたので、この時点ではそこまで大逆転の香りは漂ってこなかった。
靖洋が中田にタイムリーを浴びた辺りから怪しくなる。この後両外国人どちらかに一発を浴びると「たちまち1点差」に詰められるため、流れとしては最悪な流れになってきた。走者が貯まって一発のある打者に回る、というのは最悪な巡り。そこで一番やってはいけない一発を浴びるのだから…
この場面、靖洋が得意のシュートを追い込んで以降投げなかった…いや、投げきれなかった事でレアードに名を成さしめた。原因は3球目のど真ん中に入っていったシュート。おそらくこの時ヒヤッとしたことにより、内側を攻めるという発想がバッテリーから無くなってしまった。解説の建山が「今日のコンディションでは…」と前置きした上で、インサイドの方が安全だったのでは?という仮説を話していた。この日の帯広の森はレフト方面へホームラン風が吹いていた。なので引っ張り込める外側のボールより、インサイドの方がいい、と。確かに靖洋のエグいシュートは力があるので、外のスライダーより長打の危険性が少ないように感じられる。実際カウントがイーブンになる前に1球内側を見せたいという事を建山は言い続けていた。ただ…
3球目のヒヤッとする軌道と、レアードの過去の本塁打映像を思い起こせば難しい部分もあったと思うよ。確かに外国人特有の外の変化球を引っ張り込む打撃が恐いケースだった(実際その球をホームランにされましたが)が、レアードの場合、インサイドのボールをうまく左肘を抜くように扱い左翼ポールを巻くようなホームランもかなり打っているはずだ。結局どっちも恐い(笑)落ちるボールが有効なんだけど、靖洋には無い。そこでアウトサイドにストライクからボールになるようなスライダーで振らせにかかりたかった。実際4球目のスライダーはその意図通りに投げれたのだが、レアードが辛くもバットに当てられたことによって逃げられた。このファウルチップが「大逆転の素」だったかな。
問題は、この8回の「5点取られて1点差に詰められる」事態の責任を取らされるような形で捕手を田村から江村に交代させた事だ。いや、この場面であえて「お仕置き」しなくても…江村が経験のある捕手だったら、それもアリかとも思うが、ベンチを温めることが多い選手をいきなりこの修羅場に投入するのは…。
先頭西川を切るものの、次の松本に13球粘られて「粘り負け」したことが全てだった。近藤の打席の時、ファーストの三木の横を破られるのだが、「一塁線を破られる」のだったら判るが、「一二塁間を破られ」て1塁走者が長躯ホームインする場面はなかなかお目にかかれない。当然セオリー通り一塁手はライン側を固めていたのだが、ライトがセンター寄りにポジショニングを取っていたことと、打球速度が速く強烈なラインドライブがかかっていたので、ボールがどんどんスタンド側に切れていき、1塁走者松本の生還を許してしまった。そして近藤は三塁到達…この時点で勝負は殆ど決してしまった。ただ、やられるにしても、ベースが2つも空いているのだから、もっとねちっこく、それこそ2つ四球を出す覚悟で臨んでほしかった。松本に13球かかったことで集中力を削がれてしまったのか、ス~ッと行って簡単にやられてしまった。これでは何のために江村が出て来たのか判らない。
それにしても内外野の連携がこのところうまくいっていない。初回の1点も走者1塁でセンター横への当たりで長躯ホームインを許すのだからね…伊志嶺の弱肩は完全に相手にインプットされており、あの当たりでおテテグルグル回されちゃうのだから、完全になめられいる。
それと長い攻撃の間、大地にエラーがついてしまったので、なかなか投手に駆け寄りにくかったのかもしれないが「声をかけにいって、間を取る」といった普段やっていたことが出来なかったことで相手の流れを切れなかった。この日の大地は必死にボールを前で止めようという守備も目立っていたし、あの時の打球もかなり強烈だったので、そこまで自責の念にかられなくてもいいと思ったのだが…
なるほど…
我が軍は少しヤバくなると浮き足立つ人が多いんですかねぇ…暫くAクラスになっていないので修羅場経験が少ないから?あの場面メンタルが強い松永ものみ込まれたか、バテもきてるか調子も下り坂にさしかかっているのか…鳥越がミーティングで言った「チャンスでビビってんじゃねーヨ」は今はまだでも繰り返し鍛えて欲しい。あと多数のファンが望んでいるいっその事岩下を抑えにの思考は プロの首脳陣はいっその事の発想はしないのかな?案外いっその事は やってみるべきでは?
書き込み、ありがとうございます。
「チャンスでビビってる」確かに1本欲しいところでヒットが出ないことが多いですよね、マリーンズ打線は。チャンスを作り出す名人ではあるんですけど(笑)
岩下の抑え案、まだ2,3試合好投しただけなので、キチンと段階を踏んで頂きたいと個人的には思います(保守的な意見でスイマセン…)。