「直球より変化球」の安田&種市
昨日の試合で気になったのは、東明26の旗を持って応援する謎の美女と、白崎。
ゴンドラでは「東明の奥さん説」が飛び出したが、果たして本当か?(カメラに2度抜かれてたけど)
そして先制の移籍後初本塁打を放った白崎。ベイス時代から打撃フォームが若干「二岡」に被ってんなーと思っていたら、顔は関口宏の息子に被ってました。まあ二岡も細身でショートを守っている割にパンチ力を売りにしていた選手だったので、白崎もそのテの選手なのかも。
打たれた種市の方は結局この2ランの2失点だけに抑えた。上出来すぎる内容だが、無心で腕を振って打者と相対した結果、チャンスをモノにしたと言ってもいい。真っすぐの速さがウリだと思うが、個人的には寧ろスライダーのキレの良さに驚かされた。たまたま甘くなったスライダーを白崎に運ばれたが、右バッターにはこのボールが有効になってくる。吉田にはフォークも使っていたので、主に左打者にはフォークを使うようだが、インサイドをえぐるようなスライダーも投げ込めるようになればなお一層の飛躍が望めるように感じる。
一方この3連戦ずっと7番で起用され続けた安田を見ていると、まだまだ真っすぐに差し込まれている印象を持った。平沢も時間がかかったから、まずは「プロのスピード」に慣れていただくしかない。ただ変化球の対応はいいものを持っている。初安打初タイムリーとなった第4打席は、明らかに真っすぐの方が有効に思えたが、若月が通り一辺倒の判で押したような「フォーク攻め」で通してくれたおかげで対応出来た。この3連戦を通じて、常に真っすぐは差し込まれ気味だったので、この場面でのフォーク攻めは安田には幸いしたと思う。若月的には藤岡、中村に連打された真っすぐに不安を覚え、アジャをフォーク攻めで三球三振に切って取れたので、そういう事になってしまったのかもしれないが。
安田は懐が深いのか、フォークに対してもそこまで体勢が崩されていない所に器用さを感じる(意外と「アベレージ」の方向に行っちゃいそうな嫌な打ち方にも見えた…)。
こういった若手を起用し、修羅場でもそのまま使い続けた井口に胆力を感じると共に、
「今年は投げたか…あるいは若手が出てこない限り、今年自体も奇跡を起こせないと踏んだか」
とも感じた。種市は6回裏2死1,3塁のピンチで吉田を迎えたところで降板してもおかしくないところで「続投」させてもらえ、期待に応えた。安田も最後の打席、ここまでの結果を見れば代えられてもおかしくないところだったが…まあ、こちらは代打も欠乏していたので、そのまま立たせてもらえた(笑)
井口リクエスト卿の活動としては2回表1死1,3塁での田村の併殺に関してのリクエストが「らしい」使い方だったと思う。これ本気でアウトをセーフにするというより、嫌な流れで攻撃を終えて種市をマウンドにそのまま送るより、流れを一旦切る意味合いが大きかったのでは?見た感じ覆りそうもないタイミングで1塁ベンチから見ていても、それは判ったはずだったと思うので、この読みは間違っていないと思うんだが。いずれにせよ「リクエスト卿」の本領発揮のリクエストだった(その直後の2回裏に種市が2ランを被弾する皮肉な結果になってしまったが…)。
サヨナラの場面は、前(楽天生命パークでの藤岡の打席の際の茂木の守備位置)にも指摘した、2死2塁でショートがかなりキャンバス寄りによって三遊間をガラリと空け、レフトを前に守らせることによって2塁走者のリードの幅を狭め生還を防ぐ最近の戦術だが、小田のような走塁で食ってる選手が走者で、レフトがネモのような急造外野手のケースでは殆ど意味をなさないことを改めて感じさせて頂きました。ガラリと空いた三遊間を抜けてレフトの正面にボールがいけば、まずアウトのタイミングになるんだろうけど、ちょっとセンター寄りに抜けるとあの始末。言えることはあそこまで三遊間を開けちゃダメという事だな。
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