真夏の夜の夢から醒めさせてくれる痛烈な今宮の一撃
昨日はヤックススペシャルナイター、恒例のサンプル試供品のバラまきがありました。ええ、これ目当てで行きました。マリーンズファンは「くすりの福太郎デー」「ヤックスデー」と、2日も地元ドラッグストアのバラまきに参加出来てしまいます。配られる試供品の数が、とにかくハンパない!これは「ホンの」一部です。ドラッグストアといえば福太郎だった船橋人の私も、最近はヤックスも愛用しており、すっかり千葉人に染まってきております。数年前まではヤックスがドラッグストアであることさえも知らなかったんですが…(船橋近辺にはホント無い)。
またクーリッッシュも配られました。この10連戦中、初戦のオリックス戦、4戦目の仙台での楽天戦、そして最後のソフトバンク戦と3試合生で見届けましたが、初戦はアイスの「爽」の方が配られてましたね。仙台のゲームはビール半額デー、実はマリンも6日から「ビール、サワー&ソフトドリンク半額」になっているのですが、対象はJ-Coin Payを利用されている方だけです。でも周りでも見かけませんでしたね、J-Coin Pay利用されている方…あらかた「〇〇ペイ」アプリをスマホに入れ、完全キャッシュレス武装している私も、みずほや千葉興銀の口座は持っていないので、これにはありつけません…(それだけのために口座作るのも…)。西武ドームの売り子からセゾンカードで、京セラドームの売り子からQUICPayで、コボスタの売り子からEdy&楽天ペイで、狭山茶やビールを買ってきた私も為す術ナシです(球場名称は当時のもの)。
さて試合の方ですが、「3度」マリーンズペースになりかけた試合だったんですが落としました…「優勝」するためには落とせない試合だったと思うんですが、結局ここまで単にうまく行っていたことが「そんなに甘くないよ」と現実を見させられる思いをした試合になってしまいました。
先発の佐々木は4回まで零封。今日こそは…と思ったら、5回に先頭の長谷川に追撃弾を浴び、上林、甲斐に連打を食らうと、もう交代を告げられました。常に4~5回辺りで捕まっているので「二廻り目まで」が精一杯というのが、現状の首脳陣の評価なんでしょうか。この後を受けた永野が無死1,3塁のピンチを切り抜け、マリーンズファンから万雷の拍手を浴びます。広場恐怖症を乗り越えて、今季初登板を最高の形で飾りました。
昨日の試合は両軍「無死1,3塁」という状況があり、ともに無得点に終わる珍しい試合でもありました。
5回表のホークスは無死1,3塁の状況で打席に立った釜元が粘りに粘りましたが、3-2になった9球目に「オートマ」で1塁走者にスタートを切らせ、三振ゲッツーに終わります。この場面、3塁走者は俊足の上林ですから、キャッチャーはおいそれと2塁へ放れない状況なのですが、覚悟の2塁送球で1塁走者を見事刺しました。田村が3塁走者にワンフェイク入れているのが確認出来ましたが、それにしても見事です。
逆にマリーンズは今宮に逆転3ランを浴びた直後の7回裏に、無死1,3塁の願ってもないチャンスを頂きました。「頂いた」というのは3塁走者平沢が四球の走者で、その平沢を送ろうとした荻野の打球を甲斐が2塁に悪送球して得たチャンスだったからです。前日に続く甲斐-高田コンビでの「やらかし」ですから、これはもう完全にマリーンズが追いつく流れ、いや或いは追い越す事も…そう思ったマリーンズファンも多かった事でしょう。嘉弥真は執拗に1塁へ牽制球を投げ続け、一旦は荻野の逆を突く牽制で「幻のアウト」も勝ち取るんですが…これがリクエストの結果「セーフ」。荻野の驚異的な「タッチを避けながらの」帰塁と内川のタッチの甘さが相まってセーフ。これをアウト→セーフにされたホークスは完全に逆転される流れ。ちなみにマリーンズの先制打も内川の「捕れなくもない」当たりが1塁線を抜けていったことが原因です。さすがに昨日は衰えを感じました。
結局2-2からスタートを切った際、打者マーティンが三振に倒れるのですが、甲斐は2塁へ放りきれず、1死2,3塁になりました。あれだけ牽制を食らって、なおかつリクエストでセーフにしたとはいえ逆も突かれているのに、余裕でスタートを切る荻野に笑っちゃいました。リードの形がかつて日本ハム-オリックスにいた糸井の形と同じように、右足をライト側に向け、ピッチャーに「いつでも行くぞ」というプレッシャーを与える形にしておりました。
無死1,3塁での三振が三振ゲッツーになるホークスと、1塁走者が生き残るマリーンズ。これを比べてもマリーンズに流れがあったはずなんですが…続く大地の時に超前進守備を敷いたホークス内野陣に対して、マリーンズは3塁走者にバットに当たったら即GOの「ギャンブルスタート」のサインを出したくさかったです。ショートへの小飛球に対して一目散に平沢がホームを目指しておりましたから。あれは打球判断ミスではなく、間違いなくサインでしょう。
結局8回にデスパイネにダメを押され、5-3で敗れました。8番田村、9番平沢といったところがマルチで、上位打線につなげることは出来たんですが…。三木の負傷で久々先発のチャンスをもらった平沢が打点付凡打、安打、四球、安打と4打席とも意味のある「結果」を出しました。また最近柿沼に出場機会を奪われまくりな田村が、引き続き打撃好調なところを見せました。相手の決め球に対して、すごく巧く対応出来ております。タイミングの取り方と打席内でのヨミ、両方ハマってる感じです。
チェンが2つの四死球で出した走者を、とっておきの代打に逆転3ランを浴びるという、「一番やってはいけない」事をしでかしてしまいましたが、ここまでのチェンの奮闘を考えると責める気にもなれないんですよね…敗戦処理を任せて使い放題使って明らかに疲れが溜っている投手や、殆ど実績のない投手で、この大事なゲームの継投を乗り切ろうとしている事自体ギャンブルであり、他に任せる投手がいなかったのであれば、それが現状のチーム力なのでしょう。
「もしかして優勝しちゃうかも…」なんて夢想していた「真夏の夜の夢」から醒めさせてくれる、そんな痛烈な今宮の一撃でした。
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