二木のモデルチェンジンはうまく行ってるのか?
昨日の試合は全く見れず、ダイジェストと後から1球速報で確認したに留まる。
二木は先週仙台に試合を見に行った時同様、早い回から打ち込まれ、試合を作れなかった。仙台での試合は結果としては「完投敗戦」になり、負けゲームながらも10連戦中のチームを救う投球と捉える向きもあったが、現地で見ていた俺は特にそれを感じなかったなぁ。この2試合打ち込まれる前から、「二木のモデルチェンジはどうなんだろう?」と疑問を呈していたので、悪い方の予感が当たってしまった。
1球速報で見返してみると、球速が出ていない(出していない)事がよく判るのだが、別の角度から見ると面白い事もいっぱい見えてくる。俺が気付いた点が2点。
・枠の外に投げているボールの球速が速く、MAXと2番目に速いボールは、いずれもウエストボールだった…
ざっと見た感じ、昨日の二木のMAXは145だったと思うのだが、これはウエストボールだった。つまり追い込んでからボールゾーンに投げるボール。明らかに「1球外す」ボールだが、この時に一番球速が出るような投球になってしまっている。勿論こういうボールこそ、しっかり投げなければならないのだが、それにしても枠の外を重視して「枠の中」のボールを疎かにしていい訳では全くない。2番目に速いボール(144キロ)も確か、こんなボールだった。
・球速は出ていないが、高目や外角のボールゾーンで空振りも取れている事実
勿論、球速が全てではない。キレがあれば空振りは取れるし、実際そっちの方向で磨いていっているのだろう。西武打線が二木のボール球に結構手を出していっているのが、1球速報から読み取れた。ただ、ボール球でも空振りが取れているボールもあれば、追い込まれてからのボールに手を出してファールで逃げられているボールもあり、キレがあるようにも思えない。おそらくは決め球のフォークやスライダーが浮き気味な事を情報として共有し、積極的に高目は振っていく指示が出ていたのであろう。この場合、真っすぐが走っていると、球速で押して、相手の裏をかくようにその高目で空振りが取れるものだが、140前後のボールでは真っすぐのタイミングで両方に対応されてしまう恐れもある。
実際4回表に外崎に浴びたホームランはそんな感じっぽかった。
右打者なので真っすぐとスライダーの組み合わせで攻めている(シーズン開幕直後の外崎が絶不調だった頃はこのボールで面白いように空振りが取れていたこともあるだろう)が、初球の外のボール球も振りに行かれて、3-1からの高目のボール球を完璧に捉えられている。少々のボール球はお構いなしで振っていく超積極打法に対して、二木のボールは威力が無かった。真っすぐと変化球の球速差がそれ程ないこともこの1球速報が教えてくれる。無論カットボールやツーシームの使い手だったら、そっちの方がいい場合もあるんだろうけど、フォーク・スライダーが決め球のピッチャーは、それではダメだろう。
さらにナメた訳ではないだろうけど、久々スタメン復帰の源田と、ルーキーの佐藤といった「伏兵」に、それぞれ「今季第1号」と「プロ入り第1号」を献上してしまうのだから…佐藤のホームランは1球速報で見ると外角低めの難しいフォークを本塁打しているように表示されているが、実際映像で見てみるとベルトよりやや低目ぐらいの高さだから、外低目ではないなぁ。この辺が1球速報を過信出来ない所でもあるけど。
2試合連続炎上している二木が次回登板でどのような投球をするのか、あらためて注目していきたい。
打線は高橋光成の荒れ球を打ち崩せなかったようだ。初回の2点もノーヒット、3四死球で貯めた走者を相手のミスによる得点だし…普通、いきなり3点先制されて、こんな形で2点「お裾分け」してもらえれば、流れはマリーンズの方に傾くもんなんだが、二木の投球が全く流れを呼び込めない内容なんだろう。
技巧派と見られがちだった小野晋吾も、最終的には145前後ぐらいまで真っすぐ・シュートの球速を上げていっていたし、若いうちから球速を落とす方向性はどうにもねぇ…。
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