岡の「名(迷?)演技」が暴ける場所から生観戦
昨日の試合は毎年1枚は調達しているオリックスのビジターチケットを使って現地で観戦しておりました。4時間半ゲーム、食べ物を物色しにいっていた3回表以外はほぼグラウンドに集中して見ておりました。オリックスのスタメンを眺めると、そこには「本塁打1」の面々がズラリ…対してマリーンズは二桁本塁打打者が5人もラインナップにおり、ピストルで向かってくる相手に対してミサイルをぶち込むぐらいの猛攻が期待出来るゲームだと思ったんですが…
本塁打1連中は概ねオールドスタイルなストッキングの履き方をしており、本塁打2のショート安達も含め、センターラインから外野手全員オールドスタイルでした。ただ全員、飛び跳ねるようにバックアップに走っており、セカンドへの小フライが上がっただけなのに、レフトも含めた外野全員が前に突っ込んでいくダッシュは壮観でした(こちらは打撃不振のレアードに至っては、一塁手からの牽制球の戻りに対しても動いてなかったし…)。
初回の両投手の出来を見較べると「今日はワンサイドもありうるな」と思いました。それぐらい土肥のボールが走っているように感じられました。一方K-鈴木の方は球速こそ出ていたものの、ファーストストライクを確実にスイングされ、打者にタイミングを合わせられているような感じでした。ボールは速いけど、そこまで見づらくない典型的タイプなのかもしれませんね。丁度試合前の外野でブルペン捕手とキャッチボールをしているところを見たんですが、惚れ惚れするような綺麗なフォームをしているんですが、球持ちがいい訳では無さそうでした。初回、岡・大地・マーティンと3人連続初球をスイングされ、マーティンの2ランで先制された後も、ストレートの四球を選んだ角中以外、皆初球をスイングしておりました。これで「初球からガンガン来ている…」と悟ったK-鈴木が2廻り目以降、なかなかストライクを取れない投球に繋がっていき、ほとんど2-0というカウントになってしまっておりました。テンポも悪く、藤岡に四球を出した後、8番のレアードの打席の時に2-0となると、たまらず若月がマウンドに向かう事になるのですが、ショートの安達が声をかけにいこうと思った矢先、若月の方が向かったので「俺が行くまでもないな」と自重しておりました。これは「投手に一声かけにいかなければならない」という場面を共有できているんでしょうね。
逆にマリーンズ打線はこのK-鈴木の「2-0攻撃」のせいでボールが絞りづらくなった面もあったと思います。走者を塁上に送り込むものの、あと1本がなかなか出ません。K-鈴木の方も三者凡退のイニングを作ることが出来ず、両軍じりじりするような消耗戦に持ち込まれました。
消耗戦に入れば、間違いなくマリーンズに分があったはずなんですが…。オリックスは6回以降ヒットすら打てなくなる、極度の貧打状態に陥りました。9回、11回と四球で出た走者が盗塁を試みる事ぐらいしか策がない、点が取れそうもない状態でした。一方のマリーンズは押せ押せになり、相手投手も延長戦以降は防御率7点台の投手を出さざるをえない状態になっているのに勝ち切れませんでした。
10回から放った神戸はその時点での防御率は7点台でしたが、明らかに何かを掴んだっぽかったですね。この4連戦で光るものを見せました。イニング間のキャッチボールはピッチャーとしては珍しくホームベースに背を向けず、遠くの方に行っておりました。常に戦況を確かめておきたいタイプなのか、相手役の若月に「お前向こうに行け」と言われたのか判りませんが…。彼に10回、11回と2イニングぴっしり抑えられてしまったことがマリーンズとしては誤算でした。
オリックスは絶体絶命の場面が多かったので、外野前進守備の局面が多かったですね。これを見ると判ると思いますが、センターライン及び外野手全員オールドスタイル(笑)引っ張りの打者の時は全体的に左側に寄っているんですが、ライトだけは右寄りとか…これは確率的には低い一二塁間を抜けた時用の対策でしょう(セカンドも相当2塁ベース寄りに守りますから)。
試合前のモヤのストレッチ風景。股関節周りを入念にやっておりました。足が長いんで、その辺が不安なんでしょう。試合ではノーヒット。2打席目はフェンスぎりぎりまで飛ばしましたが、ロメロに代わる4番の役割は果たせませんでしたね。12回裏1死には屈辱の一塁手交代を命じられておりましたが、あれ大丈夫でしょうか?外国人選手はああいった回の途中での交代を特に恥と感じる人が多いそうで、過去にはそれが原因でベンチと揉めた選手もいたようですし…。
マリーンズ側の交替で「あれ?」と思わされたのが、12回表にショートが藤岡から平沢に交代したところです。11回裏に藤岡、レアードの打席が共に終わったので、平沢がレアードに代わって3塁に入る事もあるな、と思って見ていたら、「レアードそのまま、藤岡交代」でビックリしました。確かに昨日は藤岡の2日連続送球エラーがありましたが、懲罰という訳ではなく、多分11回表に吉田がスチールを試みて藤岡がベースカバーに入った際に接触して肩を打ったことで大事を取ったんじゃないでしょうか?でも、ちゃっかり打席には入って「2日連続の汚名返上打」を狙いに行ったんですね。
結局2対2で延長12回引き分け。6回以降バファローズ無安打、マリーンズ2安打の「超貧打戦」に陥りました。両軍中継ぎ陣が良く投げたとも言えますが…マリーンズは益田・東妻のクローザー・セットアッパーを温存、バファローズも経験の浅い投手で10~12回を凌がなければならない状況だったにも関わらず、ほとんど打てませんでした。小技を繰り出そうにも極端な前進守備を敷いていたりするので、やる方もかなりのプレッシャーを受けることになるでしょう。特にオリックスのサード(中川→鈴木)の突っ込みは凄かったので。角中が1つバントを決めておりましたが、ファーストストライク目は失敗しておりましたし。その角中に犠打を許した、8回を投げた増井が150ホールドを達成。150セーブ&150ホールド両方到達は球界初との事。おめでとうございます。
そうそう2回に同点に追いつかれる事になるキッカケとなった中川のセンター前ヒット、当初岡がファインプレーで捕球したように判定されましたが、リクエストの結果ヒットに。正面からは岡のグラブが隠れていて見えづらかったんでしょうけど、私の角度から見ていると完全に白球が地面に触れているのが確認出来ました。「これ西村さん、どうするんだろう?」と思いました。意外と自分のチームの選手が絡んでいないプレーになると、リクエストを選手側からアピールすることもありませんから、判断は完全に監督に委ねられると思うのです。早い回に権利行使して失敗するとダメージを受けてしまいます。案外スルーするかも?と思ったら、しっかりリクエスト要求。要求した時点で「こりゃダメだ」というのが判る場面に初めて遭遇出来て、ちょっと嬉しかったりもしました。
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