井口リクエスト卿の黒い企み
宮西って12年連続50試合登板なのかよ…
「そんなに投げて大丈夫なんですか?疲れはありませんか?」
「麻痺してます」
というようなヒーローインタビューでのやり取りを受けて「マヒニシ」ってあだ名付けたの何年前だったっけ?多分3年連続か4年連続50ぐらいの時だったような…もはやマヒどころの話じゃねー「カミニシ」って言ってもいいかも。
あ、神様がお怒りになられた。グラブをベンチに叩きつけた!
12年連続50試合登板を飾るイニングに、付くはずだったホールドを消されて…まさに、
ザ・暗黒
栗山ギャグ采配のなれの果てに、「こりゃ今日も勝つな」としか思えなくなった。ていうか、1発目のおにぎりのエラー見た時点でそう確信出来たぐらい、ファイターズがドツボに嵌ってるのが判る「流れ」だった。
相手の流れを人為的に大きく変える「プレー」というより「判断」があった。これを見た時、
「あ、流れを変えるためにワザとやってるな」
という事を感じた。それは6回裏にアジャの追撃弾が出た後の、角中の打席での事。アジャ弾は左打者2人が公文の前にキリキリ舞いした後だったので、唐突に出た。勿論この一発も大きかった。「あ、これで行けるかも」っていう気にさせる一発だった。続く角中はショートゴロに倒れるのだが、1塁は微妙なタイミングで、角中の「ラストワンマイル」な足もよく伸びてクロスプレーになった。判定はアウト。ただ、これは選手側もベンチにスゴスゴ還っているところから見ても、「今のはアウト」というのが判っているタイミングだった。「ほぼ覆らない」と判っている判定に対して井口はリクエストを入れた。実はこれ一番効果的なリクエストの使い方なんだよなぁ…。
おそらく井口自身も本気で判定を覆らしに行ってない。2死後に出た一発の効果を最大限に高めるため、相手がグラウンドに立っている時間を引き延ばしにかかったのである。この制度、根本的にクソだと思っているんだけど、その理由の一つにこういう使い方が出来てしまう点がある。ただ見ている側は盛り上がるし、興業としては「アリ」な気もする。とにかく「よし、チェンジだ」と勢い込んでベンチに帰ろうとする選手の足を止めさせることが出来る、「時間よ止まれ」機能を監督に与えてしまってる。あれで試合を重くし、ファイターズ内野陣が勝手に重圧を感じるマジックにかかってしまった。
勿論小島の粘投や、その後を受けた「帰ってきた靖洋」の結果的に3人で終わらせる投球も大きかった。ファイターズ側からすると3回の西川の暴走も後から考えると相当痛い。続く4番復帰の中田がフェンス直撃のツーベースを放ってるので、1死2,3塁、もしかしたら追加点が入っていたかもしれない場面だった。2回の下位打線による2点に続いて、3回に3、4番で1点取れてたら、完全にファイターズペースの試合になっていただろう。
それにしても田村の一撃は見事だった。打った瞬間に判る特大アーチ。5回に三木がセフティーバントで出塁して流れを引き寄せようとした時、レアード三振、田村ファウルフライ、岡センターフライで無為に終わった。この時の田村も「来た!」という感じで振りに行ったのだが、打ち損じてキャッチャーファウルフライになってしまった。ベンチに帰った後の表情が何ともいえない感じで、三木のナイスアイディアを活かせない事に自分に対して不甲斐なさを感じているような顔だった。早いカウントでの思いきりのいいスイングもこのところ不発に終わっていたが、一番合ってほしい場面でドンピシャで合わせられた。
千葉移転以降チーム最多本塁打となる146本目(井上)と147本目(田村)が出た「ホームランで勝った試合」。ところで堀幸一が4番を打っていた2003年の145本って、その年の6球団のチーム本塁打数最下位の数字なんだなぁ…リーグ最少のチーム本塁打数が球団最多って、どういう事なんだよ(笑)
ダイエー 154
西武 191
近鉄 187
ロッテ 145
日本ハム 149
オリックス 174
「ダイハード打線」とか「いてまえ打線」とか「ビッグバン打線」とか…そんなのに怯えてた時代に「チーム最多本塁打」って言われても、「単なるラビットやん」としか言い返せないわ。
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