マルティネスとの投げ合いを制す石川【ズキュ~ンな投手達】
今季のマリーンズとの最初の登板試合を見て「これは二桁挙げるの固そうな投手」と一発で「かなりいいピッチャー」認定してしまったマルティネス。勝ち運には恵まれていないみたいだけど、昨日の完投でリーグトップの3完投。うち2つが完投敗戦…ズキュ~ン。そう、長いイニング投げれて援護のないピッチャーがツボです。
終盤はかなりチェンジアップを多投していたけど、球数放っているのに、この球種の制球がブレナイ。握力も落ちて扱いにくくなっているはずなのに、どこからでもストライクが取れる。
また最後は荻野が盗塁を決めたけど、序盤に荻野、奨吾といった俊足の2人が盗塁死を記録するぐらい、マルティネスのモーションを盗むのは困難。外国人投手は自分のタイミングで投げたい奴らだらけなので「一本調子」に陥りやすく、その分モーションを盗むのも容易になってくるが、ことマルティネスは訳が違う。クイックが日本人投手以上に完成度が高い!セットから腕を瞬時にトップまで持っていけるスーパークイックで、おまけに対走者、対打者それぞれのタイミングを崩そうと間合いから工夫している。
そして自分の好投が実らないような貧打の展開の中で、終盤味方の致命傷的エラーが出ても、全く顔色を変えず、おまけにエラーしたキャッチャーを気遣っている…ズキュ~ン。俺こういうピッチャーは敵だろうと日本人投手じゃなかろうと尊敬の念を抱くね。
栗山監督が(マルティネスに)全幅の信頼を置いているという話が放送中に紹介されたが、「さもありなん」と思わせる抜群のマウンドさばきだ。
石川は今年からインチキ外人のような風貌…もとい、インチキ外国人投手のようなカット・ツーシームを多投する「動かす」系になりつつあったけど、ネジを巻きなおして真っすぐ…フォーシーム多めに攻め込んでいた。前回登板について「集中力がなかった」と発言し、これを聞いた解説の薮兄さんが若干ブチ切れていた。「毎日出ている野手だったら、疲れからそうなってもおかしくないですけど、中6日開けて調整してそれでは…」放送だからオブラートに包んでいたけど、内心「ザけんな」っていう感情が渦巻いていたと思われる。
もっとも前回登板に関しては情状酌量の余地があるかな?めったにない地元登板だもんね。親戚や知り合いが大勢駆けつけた中では、いろいろ気が散ってしまうのも致し方無い面もあると思う。その分をマリンで取り返した。でもヒーローインタビューでのコメント「前回こういうピッチングが出来れば良かったのに…と思いながら投げてました」って、それが集中出来て無いってことじゃね!(怒)まあまあ、ジョークでしょうけど。
かなりキャラの違う2人の投げ合いを堪能させて頂きました。
攝津が2年ぶり勝利ですか…この勝利を誰に伝えたいかと問われて、苦しい時期に2軍の球場で声をかけてくれたファンに…とヒーローインタビューで感極まり男泣き。いや、もうここ数年「終わった投手」と思って見てしまっていました、スイマセン…4連敗という状況をこういう境遇の選手が救うと、盛り返してきそうな雰囲気だなぁ。
海の向こうでは大谷翔平が(こちらもチームの連敗を止める)4勝目をあげる快投を見せていたけど、彼のコメント力も凄い。味方の貧打にあえぎながらも、低打率の30歳の外野手を「ファールボールを必死に最後まで追いかけてくれました。あれで勇気づけられました」と持ち上げていた。アウトに出来なかったファールの打球に関して、投手がここまで言及することは珍しい。いや、これには野球の神様も「ズキュ~ン」でしょ?
ズキュ~ン!
ナバーロ…お前、そのズキューンだけは、やめておけ…(母国で実弾所持で逮捕の報道。懲りないなぁ)
>ハマリーンズさん
書き込み、ありがとうございます。
他球団も相当盗塁に警戒するようになったので、成功率がかなり下がってきたように思えます…
マルティネスのクイックと鶴岡のストライク送球による合作盗塁刺2連発は敵ながらアッパレ!
ああなるとマリーンズ野球はキビしいですね。
マルティネスが2度も鶴岡を気遣ったシーン、大した人物だと感心しきりでした!
日本で末永く活躍して欲しいもんです。
あ、マリーンズ戦以外で...