視聴方法:現地生観戦
例年は京セラでのオリックス戦なことが多いシーズン一発目の遠征、今年は鹿児島となりました。
ホークス主催の鹿児島でのゲームは、この試合が始まる前まで7連勝中だったそうです。1995年から続いているというから、かれこれ20年以上も「鹿児島では負け知らず」のホークスです。そんなホークスですが中田を先発に立て、お得意のフォアボール連発で早くも自滅気配です(笑)早い段階から
「ピッチャー変えろ!」
の怒声が飛ぶスタンド。新規ファン開拓営業には向いてないタイプの選手でしょ。
こんなアングルで見ていたのですが、私の周りは当然ながら、すべてホークスファンでした。席が、
O-1✕✕
というアルファベットのOで始まる席だったので、勝手に
o-157
と思い込んでいて、その席に行くと既に座っている方がおられました。
「あのー、そこ僕の席だと思うんですが…」
と言うも、よくよく自分の券を確かめると、自分の方が157じゃありませんでした(だからo-157とか紛らわしい病名の感染症が流行るんじゃないの!!Oの3桁とか自動で157が刷り込まれますから…)。で、実際の自分の席に行くと既にファットなおじさんがそこに…
「あのー、そこ僕の席だと思うんですが…」
今度はおじさんが1つ席を間違ってました。席が狭く、ぎゅうぎゅう詰めになるような「つながったベンチ」でした。
「昭和のベンチだよなぁ。お兄さん知らないでしょ?」
等と話しかけられ、
「いやいや、僕もよく知ってますよ。昔の球場は皆こんな感じでしたよね」
と答えているうちに、千葉から見に来たことなどを話し、それとなくマリーンズサイドであることを周囲に認知して頂きました。
(バリバリ昭和を知っているんだけど、上の世代から見ると平成世代に括られちゃう見てくれなのかな?)なんで、こんな席を取ったのかって?メリカリで買ったんです…d払い使えるんで、dポイントを利用した支払いで。でも偶然とはいえ桜島をバックに見る野球もオツなもんです。
この試合で一番驚かされたのは、
アナウンス一切なし
だったことです!リクエストの説明レベルとか、そんなもんじゃありません。
「1番センター荻野 背番号0」
これが無かったんです!ただでさえ普段はゲームを行っていない土地で、選手アナウンス無しのゲーム進行では、途中で代打が出てきても背番号で選手名を把握するぐらいしか出来ないでしょう。完全アウェイの千葉ロッテの選手名なんて、一人も知らない人も多くいた事でしょう。監督の井口だけ名前が知られてる?さながら交流戦で広島行って、1塁ベースコーチの高橋慶彦の知名度が一番高いのと似たような状況ですね。
さらにシェッパーズがマウンドに上がると、スコア表示が
タナー
誰!?おそらく、電光表示が6文字のカタカナを表示出来ないんでしょう。鹿児島のファンはシェッパーズではなく、「タナー」として覚えていくことになると思われます。(アナウンスが無いんで、コッチも今日から登録変更したのかと思ったぞ!!)
さて、よもやま話はこの辺にして、少しはゲームの方でも。清田の自作自演的なゲームでもありましたよね。初回中田の制球難につけこんで2点を先制したマリーンズは、2回も8番清田、9番田村の連打で追加点のチャンス。ここで1番荻野がライトへライナーを放つんですが、これを上林に取られて、飛び出していた清田が2塁へ戻れずダブルプレー成立。この裏の回にデスパ、中村の連続弾が飛び出し、追いつかれるので、清田のプレーからホークスに流れが傾いてしまったと思われても仕方がないボーンヘッドになってしまいました。ただ、走塁改革って「いい面」ばかりで語られるケースが多いけど、こういうプレーと表裏一体なんですよね。現地レベルで見ていると、確かにあの打球はヒット性の当たりでした。打球スピードが速ければ、それだけ「いいスタート」を切らないとホームには還ってこれません。ライトの上林の位置を確認していなかった準備不足な面もあったのかもしれませんが、この野球を続けていこうと思えば、こういったミスが出ることも覚悟していかなければならないことを再認識させられる場面でした。
相手に行きそうな流れを逆に止めたのがレフトの菅野。2つの好返球で2塁を陥れようとする走者を刺すこと2回。4月10日の西武戦のノックを受ける際の菅野をマリンで見て、「(練習でも)送球を正確に内野手に返球しようとする心がけが好印象」といったことを、このブログでも書きました。図らずも、その「いい面」がここで発揮されましたね。
私は具体的に選手の「いいところ」「悪いところ」を指摘していきたいと思っております。選手の好き嫌いなど、不確かな、アバウトなところからの評価は避けているつもりです。
藤岡に関しては守備を最大限に評価しておりますが、打撃に関しては今のままでは2番打者相応な打撃が出来ないことも何度か書いてきております。これも早い段階で「フライアウトが多くなるよ」と予測しましたが、皆さまも驚くぐらい飛球を上げ続けているでしょ?
1打席目はバントを決めましたが、
2打席目捕邪飛
3打席目ライトフライ
4打席目、
「また外野フライかよ!」
と思った打球はグングン伸びて、なんとスタンドイン。まさかまさかのプロ初本塁打が鹿児島の地で生まれました。
この日は凄い強風で、中盤以降はレフト方向に強い風が吹いておりました。7回表にレフトスタンドからジェット風船が上がると、風船を拾うボランティアスタッフがグラウンドに入ってきたんですが、全く仕事することなくスゴスゴと帰っていきました。1個もグラウンド側に落ちず、全部球場の外に流されていったのです!
つまり藤岡の打球も、こすったように上がった「お得意の外野フライ」のはずだったものがスタンドまで運び込まれてしまったんです。これで自分を見失うと、更に負のスパイラルに落ち込んでいってしまいそうだと思いました…。
(こういうフライを狙う打撃自体が悪いといっているのではなく、自分の目指すタイプとして「それでいいのか?」っていう事を問いかけたいのです。)
今日の敗因。
個人的には
松永
だと思っております。彼は酒居の後を受け、8回からマウンドに上がりましたが、1死後、柳田へ与えた四球が諸悪の原因だったと思います。この場面で実際に見ているときに、
「ホームランは打たれてもいいので、絶対フォアボールだけは出すなよ」
と思いました。点差は2点差で、あと5個のアウトを取ればいいところ。そしてこの後にシェッパーズが出てくるのも確実なところ。で、あれば後続の投手に走者ナシの状態で引き継がせたいところなのです。よしんば1点あげても。勿論アウトが取れることが理想ですが、感覚的には
1位 アウト
2位 ホームラン
3位 ヒット
4位 フォアボール
の順です。この中で自力で唯一防げるのが「四球」です。投げ損じてもアウトを取れることもあります。でも四球だけは防ぎようがありません。ヒットとフォアボールは共に走者を残してシェッパーズにつなぐことになりますが、ヒットは「勝負に行った結果」出てしまったもので、後をつなぐ投手もベンチも、ある程度は納得できるんです。2点差1死1塁って、この後の打者の並びから、
外野が深く守らざるをえない
シチュエーションにしてしまうんです。不運なポテン3連打が生まれる背景は「自ら与えてしまった四球」にあったのです。おそらく松永も
防御率0.00
の意識はあったんでしょう。ホームランを恐れて、フォアボールを与えてしまいました。野球の個人記録、ホント早急に改めないと、こういった本末転倒な結果を生む源泉にしかならないでしょう。
ホークスは同点に追いつくとサファテを投入してきました。鹿児島のファンにも知名度の高い選手の一人で万雷の拍手が起こりました。近くに座っていた方々が、劣勢なうちから
「ピッチャー、サファテ!」
といったギャグを飛ばすぐらい、皆が見たいと思っている選手。九州のイオンなんかはサファテをイメージキャラクターに使っているぐらいです!
でもマリーンズ側からすると「最も見たくない選手」(笑)こちらも2年越し、2016年4月から26試合連続無得点中だったそうで、この鹿児島の土地で、ようやくサファテから1点をもぎ取りました。
でも9回裏はご覧の通り…まあ松永の四球を見た時から、こういう結末になることも多少覚悟していたので、あまりショックはなかったかな。
(1塁が空いていたので)敬遠が妥当?あんなもん勝負しかない局面でしょう。たとえ後ろに内川、デスパがいなくとも。
球場からの帰路途中、坊主頭の高校生が鹿児島ではかなり珍しいと思われるロッテの選手の話題で話しているのを偶然耳にしたんですが、
ロッテ・二木康太選手(鹿児島情報高卒)の招待で来場した同校野球部員50人も熱い視線を送った。
本村主将は「パワーとスピードが凄かった。もっとレベルを上げられるよう練習を頑張りたい」と笑顔だった。
という翌日の南日本新聞の記事を見つけ、「なるほど…二木の後輩たちだったのか!」と思いました。
今回の旅行は「マリーンズ戦」「維新150周年」「(自分が利用している)JQカードが行っている西郷どんスタンプラリー」が重なったこともあり、鹿児島を楽しめました。観光や鹿児島のポイント・ICカード事情をお伝えするエントリーも別途立ち上げたいと思います。
それでは皆さん、
おいの命、おはんらに預けもうした。好きなようにしてくいやんせ。
協賛のファミリーマートが売店や、ビールの売り子を担当してました。宮崎・鹿児島はファミリーマートが強いんですよね。
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