千葉キャッシュレス・マリン26

千葉ロッテ/千葉ローカル/LCC/キャッシュレス・電子マネー・ポイント

PICK UP

More

荻野の影のライバル(?)グラシアル

依然パ・リーグのバットマンレースの先頭を行く荻野貴司。実績のある近藤や秋山といったところが追いかけてきているが、実はもっと恐ろしい敵がいる(いた?)事を、マリーンズファンの皆さんもご存じないと思う。その人とは…
グラシアル
だ。18日に離日、パ・リーグ戦線から離脱(母国代表チーム招集のため)したため、おそらくは規定打席到達は難しい。再来日は来月7日の予定なので、マリーンズとしても2カード分もグラシアルの顔を見なくて済む。いや、俺は寂しいけど…何度か書いてきているが、俺個人はこの選手に惚れこんでいる。バッターとしての理想形なんだよね。バットの軌道が美しすぎる。タイプとして似てる選手は…

MLBで三冠王を取ったこともあるミゲル・カブレラ!?
(この選手の打撃を見たことが無い方は)スイングを是非見て頂きたいのだが、全くムダな力を生じさせず、最短距離でボールを捉え、逆方向にホームランを量産させるのである。
グラシアルも彼のような基本に忠実な、バットのヘッドがなかなか出ていかないフォームなので、いろいろな球種に対応して広角に打てる。

グラシアルの打球方向別打率
左方向 .208(101-21) 10本
センター方向 .388(98-38) 3本
右方向 .541(37-20) 7本
驚異的な右方向打率である!引っ張りより、センターから逆方向に打球を飛ばす事が多く、いい当たりは逆方向に打った時の方が多い事が判るデータだ。カブレラのように逆方向へ強い打球を打てているのである。2人のバッティングフォームを見較べれば、その理由も判ってくるだろう。

ホークスの試合はマリーンズ戦しか見ていないから推測するしかないところでもあるんだが、このカウント別打率を見て、グラシアルの野球選手としての「質」も見えてくる。
初球 25-9 .360
1-0 21-9 .429
2-0 5-4 .800
3-0 0-0 .000
0-1 20-6 .300
1-1 33-15 .455
2-1 16-7 .625
3-1 5-2 .400
0-2 16-7 .438
1-2 27-7 .259
2-2 46-7 .152
3-2 26-3 .115
12カウント別打率で見てみると、バッティングカウントでは軒並み打ちまくっている。3割切ってるのは1ボール2ストライクと2-2、それとフルカウントだけ。追い込まないと抑えるのが難しい。
しかし俺が言いたいのは、そんな当たり前の事ではない。3-0に着目だ。ここだけ0打数0安打なんだよね…つまりバット振ってないんですよ。パ・リーグの強打者達、レアードを筆頭に、3-0というカウントになったらヨダレをたらさん勢いで振りこんでくるのに、グラシアルと来たら…
チーム優先の姿勢がここからも見えてくる。自分の数字より、先ずは3-0になったらウェイティング。さすがキューバ(社会主義国)出身の選手だ。国に、チームに、忠誠を尽くす野球選手の権化・グラシアル!
【追記】レアードの3-0打率は4打数2安打の5割で、ホームランはありませんでした。

更に球種別安打割合に着目してみよう。
ストレート 76-27 .355
スライダー 50-17 .340
チェンジアップ 22-9 .409
シュート 23-8 .348
カットボール 16-7 .438
フォーク 31-6 .194
カーブ 22-5 .227
やはりどの球種も満遍なく打てているのであるが、特にカットボール・シュート・チェンジアップといった現代野球の主流の変化球への対応力がハンパないことを数字が示している。シュートはおおむねツーシーム系だろう。真っすぐと同じ軌道からやや変化するカットボールやツーシーム系のボールをミート出来るのは、バットのヘッドが遅れて出てくる理想的なフォームの賜物。それだけ長くボールを見れている証拠だ。チェンジアップやカーブといった遅いボールも待てるし、結局グラシアルを打ち取るには早々に追い込んでフォークのように、縦に大きく変化するボールで決めるしか道は無いような気さえする。

7月18日現在
263打席240打数79安打20本塁打 打率.329 出塁率.380 長打率.633 OPS1.014
規定打席への不足数 6
規定打席到達で打率1位は荻野.330で1厘差。
規定打席到達でOPS1位は楽天のブラッシュで.993と10割を切っている。

もしグラシアルがキューバ代表に招集されなかったら…
荻野の首位打者争いにも影響があっただろうし、ホークスの独走を止める手立てが見つからない可能性も高かった。もしそうなったらMVPはグラシアルになっただろう。
ああ、グラシアルが見れない寂しさ。でも、その方がきっとパ・リーグは面白くなる。
ああ…でも…ああ…でも…

1票!グラシアルの数字に驚いた君も、驚異的数字読解力(妄想力)に呆れた貴方も1票投じ下さい(マリーンズのブログランキングに飛びます)

仮に来月7日にグラシアルが帰国して、残り試合全てに出場して毎試合4打席立っても、規定打席に28打席ショートの計算。38試合中28試合で5打席立つって…さすがにムリっしょ?

コメントはこちらから

*
*
* (公開されません)

Return Top