昨日の試合は3回表の4点が全てでしたね。
この回に崩れた藤岡。藤岡-岡の「因縁の対決」初対戦で岡が好機を広げるヒットを放ったことにより、藤岡が「抑えなきゃ、抑えなきゃ」と焦る空回りが始まり、4点を失った。

でもこれ、4点も失う（マリーンズからすると4点も取れる）回じゃなかっただろ？
無死1，3塁から平沢の同点打が飛び出すのだが、これはマリーンズ時代からの藤岡の課題、
「追い込んでからの決め球の精度」
が悪く、平沢に粘られた末にセンター横に運ばれた。還ってきた2人の走者（田村、岡）に対しても、追い込んだ後に粘られた末の
四球、ヒット
だったから、この課題が再びクローズアップされた3回表であった。
素晴らしかったのは岡の走塁。フルカウントでオートマティックスタートを切っていたのだが、それにしてもセンター横で1塁からホームインする走力には恐れ入る。
問題は次の打者・藤岡の場面。なおも無死2塁でマリーンズからすると「もう1点」取りたい場面。ここで藤岡にバントのサインを出さずに進塁打、あわよくばヒットを期待するような作戦に出た。
「おいおい、ここはバントだろ…」
と思っていると、テニスの王子様がしでかしました。レフトにフライを打ち上げるという最悪な結果に…
「だってロブを打ちたくなる球だったもの」
だからテニスじゃないっつーの！！ロブをあげるなら、せめてライト方向に打ってよ…と思っていると、そこにはフィターズファンが悲鳴を上げてしまいそうな光景が広がっていた。
普通の外野手であれば訳もなくキャッチできていたであろう、左翼線の弱い飛球に対して、一旦バックして、そこからドタドタと走って打球に追いつけないアルシアの姿が…
ヒドい！伝説のズレータのライト守備（※ホークス時代）並。しかも送球が輪をかけてヒドい！
結局、1死2塁で同点のままのはずが、勝ち越し点を奪い、なおも無死3塁というピッチャーには堪らない状況が続くのでした。こりゃさすがに藤岡が気の毒。奨吾があっさり犠牲フライをあげ同点。これもレフト定位置よりやや前のフライだったような気がするが、ひどくヤル気のない送球が返ってくるだけで余裕のよっちゃんでホームイン。アルシア拙守ショーはまだまだ続きます。次のアジャのレフト前をお手玉！これを見たアジャが一気に3塁を陥れようとするも、さすがにこれは欲張りすぎたのか、3塁タッチアウト。
「ヘーイ、レフト狙っていこうぜ！」
と示し合わせたようにレフトに打球が飛ぶ凄まじい展開で、一気に4点を入れてしまったのでした。

アルシアはケガをしたのか、5回表に走者が一人出たところで交代。手首を抑えるような仕草をして、
「俺は万全じゃないから、うまく守れないんだ（こんな俺を守りにつけるボスが悪い）」
とでも言いたげなポーズを見せておりました。この気分の悪くなってくるようなポーズにナバーロを思い出しました。
ズレータのヒドイ守備＋ナバーロのやる気なさ
をミックスさせたズタナロ…もといズタボロな守備は代わったおにぎり君にも伝染。ヒットで出塁した岡を1塁において、これまた平沢がレフト線に打ち上げ、おにぎり君がアルシアのリプレーを見るようなドタバタ…これを見た岡が3回表同様に1塁から一気にホームを狙いに行こうとするも、3塁をオーバーランしたところで引き返し、挟殺され、マリーンズは相手のミスに付け込んだ走塁が逆に仇となり追加点のチャンスを逃しそうになる。ここで栗山監督が謎のリクエスト。平沢のレフト線のあたりが、
「そもそもファールなんじゃないの？」
というリクエストだが、これはリクエストした方がいいのか、しないでいいんじゃないか判断に迷いそうな場面だった。ここでリクエストで判定が覆ると、
無死1塁でやり直し
になるのだが、
（相手がミスでチャンスを潰した上での）1死3塁
と比較すると微妙なカンジ。リクエストで判定が覆ると岡のミスも「帳消し」になるところだった。
岡は前の回でエラーもしでかし、猛打賞と類まれな俊足でアピールすることに成功した半面、荻野同様な
ミスターミス
な一面ものぞかせた。結局この回も藤岡に代わった鍵谷がピッチャーゴロをファンブルしたおかげで加点。快勝というより「ファイターズ拙守ショー」のおかげで勝利が勝手に転がり込んでくるような、いろんな意味で「ヒドい」試合でした（マリーンズも「便乗ミス」をところどころでしでかしているので、決して褒められたような勝ち方ではなかった）。
「お粗末」な守備をこれでもかと見せまくられたファイターズファンは、入場料半額返還請求してもいいぐらいの試合でした。

あ、土肥君プロ初勝利おめでとうございます。