先発岩下が6回を4安打3失点にまとめた…
と書けば「試合を充分作ってくれた」とも言えるし、実際QSは記録されるわけだが、守ってる野手や見ているファンからすれば「うーん」と唸らざるをえない。6個のフォアボール。更に四球じゃない打者に対しても3-2になることが多かった。
アジャの一発で先制した後、4回表に同点に追いつかれる場面は下位打線に対して四球を連発し、ブレイク中の神里はなんとか清田のファインにも助けられ抑えるものの、押し出しで1点献上。「7番8番9番に3連続四球で押し出し」といった内容。もっともソトは一発があるバッターなので警戒したのかもしれないが、伊藤光や大和に対してはもっと大胆に行ってもらいたかった。柿沼は土肥と組んだ時は「味のあるリードをする」と評したが、岩下に対しては「余計なボールが多過ぎる」と感じた。追い込んだ後フォークをそのまま続ければいいところで、1球見せ球を要求したりするのだが、そもそも見せ球の制球自体も良くないので(苦笑)あまり効果が無く、ただただ打者にチャンスを与えているだけの格好になってしまっていた。また、もしかしたら勝負に行っていたのかもしれないが、外の真っすぐでズバーンと取ってもらうには審判との相性が悪すぎた。岩下の制球を一番信じていなかったのが球審佐藤で、際どいボールは殆どボール判定にされた。
ソトに対しては次の打席でも3-0にしてしまい、そこでカウントを取りに行ったところをやられた。レアードなんかが勝負を賭けるカウント「3-0」だ。日本人打者に対してはそこまでホームランボールとは言いきれない外高目の真っすぐだったが、パワーのある外国人打者に対してはチャンスボールに化けてしまう。吉田との方がしっくりくるのかなぁ。柿沼は「石橋を叩いて渡る」性格なんだろう。リードを見ているとそう感じさせる。
なんか岩下の投球を見ていると「勿体ない」としか思えなかった。真夏の夜16個のフォアボールを出して3-2で完投勝利を収めているピッチャー(「与四球のレジェンド」野茂)を見たことがある。「真夏の夜の怪」なんて新聞の見出しに書かれてもいたが、岩下も「怪」投系のピッチャーなんだろう。防御率は結構良かったりするんで。野茂も防御率は良かったが、野手からの評判は物凄く悪い投手でした(笑)
前日満塁のチャンスを潰した4番アジャと5番レアードがアベックホームランの競演で雪辱を果たすも、試合には勝てなかった。アジャはカーブを捉えたね。先の巨人戦で1死満塁一打逆転のチャンスで代打に起用されて初球のカーブをゲッツーにしてしまい、チャンスを潰してノムさんに酷評されていたけど、現代野球ではそれが待ち球ではなかったとしてもカーブは行っていい球種だと思う。おそらくアジャのホームランの中でも、不意に来た遅いボールに対応して放ったものが今までも多かったように思う。あの一場面を切り取って批判するのは、どうかと思ったよ。
レアードは久々だったね。待ちかねたよ。チバテレ解説の小林雅英が「(ホームランが出ない時期は)海が時化ってたんじゃないですか」とジョークを言っていたのには驚かされた。久々の大漁だったようで、こちらも幕張寿司を頂きました。マサは8回表勝ち越し点を与えた奨吾のプレーに関しても「体で止めるぐらいの気持ちでプレーしてほしかった」と、逆シングルで取りに行く姿勢に批判的だった。もっとも内野手出身の井口はその点に関しては「プレースタイル」と寛容だった。まあ、どっちでもいい。ファンからすれば「あれぐらい捕れや!!」
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