昨日の試合は中盤から試合終了まで視聴。
4回まで2つフォアボールを出していたボルシンガーだが、特段コントロールを乱している感じも無かった。むしろ今季のどの試合より「良かった」と思える制球力があったように思う。生命線のカーブが高めに浮かず、きっちり低目にコントロールされていた。ところが5回裏に3つのフォアボールを出し、ワイルドピッチで勝ち越し点を与えてしまう。2死1,2塁から1打席目にホームランを打たれているバレンティンに慎重に臨むのは致し方無いところだろう。満塁にしても次で切ればいい。次が4番とはいえ2打席連続三振に取っている村上だから、この選択は悪くないものだと思った。ただ低目への制球を意識するあまり、ワイルドピッチに繋がってしまった。これ自体も結構しょうがないかなと思う。四球を出す前に、もうワンストライク、または打ち取れる方策が無かったものか?逆に言うと、今後この辺が見つかってこないと同じことの繰り返しになる可能性が高い。昨年まで勝てていた要因に高目の見せ球とカーブの絶妙なコンビネーションがあったのだが、ここを研究されて(捨てるボールを徹底される)、ボルシンガー側も妙に意識するようになって「勝てない」状態が続いていると思われる。ボル「神」から一般人になってしまったパンピーガーの、打ち取るための「もう一工夫」がないと、今後も四球が多くなり、同様の崩れ方をしていく恐れがある。昨日のような「調子のいい」状態で勝てないのは本人もキツいだろう。
6回同点に追いつくも、その裏スクイズで勝ち越され、7回8回にも加点された。
昨日は同点、1点差ビハインド、といった、いわゆる「クロスゲーム」での継投が6回西野、7回ブランドンだった。ブランドンが3つのフォアボールを出し、4番のそこまで3三振の村上に対して3-0としてしまった。
「デジャヴ…」
一昨日も1死満塁のピンチで3-0からアウトローのボールを打ってきてくれて(犠牲フライを浴びたものの)助かった場面があったが、なんとここでも村上は振ってきた!これも打者の右左の違いがあるが、アウトローのそこまで優しくないボールに対して、素直にバットが出ていっていた。レフト前に運ばれるタイムリーヒット。
・3打席連続三振
・痺れるゲーム展開で無死満塁の願ってもないチャンスでカウント3-0
この状況でもバットを振れる村上に魅力を感じざるをえない。私は3-0からヒッティングに出ることを全く否定していない。一昨日は代打で出て来たバッターゆえにベンチワークでウェイティングのサインを出すべきだったのでは?と提言したが、打者はサインが出ていない以上は自分が「これだ」と思ったボールには手を出すべきだと考えている(アウトローのボールが「これだ」なのかは疑問だが…)。特に4番を任されるバッターは、そうでなくてはと思う。勿論マリーンズの打者達もレアードを筆頭に、今年3-0というカウントから値千金の一打を放つ場面がかなり増えた(清田にもあった記憶がある)。満塁で、ストライクを投げざるをえない状況。それが3-0。当然ピッチャーは真ん中近辺を狙って投げてくる、これ以上ないチャンスボールが来る確率が高い状況であることも疑いない(それゆえに「決めてかかる」打者が増えてきているのか?)。しかし一昨日と昨日では微妙に状況が違う。ビハインドでアゲアゲの状況での代打で出てきての3-0と、リードを保っていて4番打者での3-0。ベンチワークとしては変わってくるはずだ。
その後、無死満塁でブッこまれた田中靖洋が無失点に抑えきったのは凄かった。完全に開き直っていたとは思うけど、なかなかあそこでああいう結果を産み出せないもの。チェンが「便利屋」の悲しさか、回マタギなどを繰り返しているうちに疲労の色が見え始めた今、靖洋の使い方もポイントになってくる。
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