ホークスをスウィープ!57年ぶりのホークス戦連続完封勝利のお次は、昨年5月以来のホークス3連戦全勝。正直言っちゃうと「今のホークスに負けているようでは、お先真っ暗」っていうぐらい、相手が完全に眠ってる状態。これは大きい。借金6→借金3って、今まで何度も跳ね返されて、結局「借金5の壁」を越せずにシーズン中盤ぐらいまでズルズルといっちゃう年が多かったですからね…「返済の目途が立った」とも言えそうな借金3です。
初回先制するも、その次のイニングで追いつかれる嫌な展開。それを3回裏に4点入れて、中盤以降有利に戦える状態を作り出しました。そして2戦2勝だった好調武田をこの回でKO。大きかったのはやはり2死以降に入れられた点。大地のゲッツー崩れの間に入った3点目。闘志をむき出しにしたヘッドスライディングがナインの心に点火したのか、いやいや続くバルガスは冷静にヨツダマを選び満塁。そしてこのところ不調で前日はベンチスタート、この日も打順を8番に落とされてスタメンの翔平が値千金の一打で追加点を叩き出しました。これも初球。この回武田の代名詞カーブが甘いところに来ていたので、積極的にその球が高目に来たら振ろうと決めていたのでしょう。サトも「翔平は早いカウントから打っていくべき、思い切りの良さが持ち味なんだから…」と言っておりました。この一打が不調脱出のきっかけになってくれるといいですね(7回裏の相手からもらった3四死球の満塁時に打てたら完璧だったんですけどね…)。
大地は粘りに粘って7球目を転がし執念のダイブ。何としても走者を返すという、持ち前のキャプテンシーを発揮するような打席を体現しました。そしてバルガスはなんか知らんけど、四球数が多いんですよね…。四球12(リーグ5位)に死球2(リーグ4位)、そして出塁率は驚異の.413(リーグ5位)。打率.245の23位男にしては驚異的な数字です。四球に限るとチームトップ、でも死球と出塁率は上がいるんですよね。死球は奨吾が4個ももらっていてリーグ1位。出塁率はレアードがこれまたリーグTOPの.455。ホームランダービー1位男と3位男に相手投手陣が最大限警戒していることが判る数値です。でもバルガスは謎(笑)醸し出す雰囲気からビビるんでしょうか?まだ持ち前のパワーを発揮しているとは言い難いですが、少なからずチームに貢献していることは間違いないでしょう。この3回裏の2死からの2点加点は2点差を4点差に広げ、ゲームの流れを大きく変えました。
この後は二木をはじめ投手陣がホークスの反撃を1点に留め、快勝。その1点も松田の「昨年までは完全にライトフライだった当たりが風にも乗ってラグーンに入る」というアンラッキーな失点。走者が貯まってなくて良かったです。二木は5イニングで降板しておりましたが、私が札幌で観戦した12日の試合でも先発してましたから「中5日」と間隔が狭かった故の処置でしょう。これで5人で回せるわけですから、重要な役目を全うしてくれました。
それにしてもホークスはこのままではズルズルと落ちていきかねない状態ですね…いや他のチームを心配してもしょうがない。札幌で3連敗した借りを返せマリーンズ!(でも又上沢が来ちゃうのかな…)
今まで対左で外されたり、打順降格があるとメンタル面からなのか良さが消えていっていた翔平が、今はバルガスの出塁によって重要な8番になっているのが面白いなぁと感じてます。しばらく8番固定と明言していたので2人の並びがどう働くか注目してみようと思います。バルガスの四球については本人がインタビューで「低めの見極め」「後ろが8番9番」が理由じゃないかと話してますね。個人的には一年目は我慢の選手だと思ってましたが、良い意味で裏切ってくれるかも と思い始めています。
バルガスは四球を選ぶことも役割と思っているようで我慢していると思います。あとは好球必打することを願っています。