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ボルシンガーの出し入れ、リズムからペースを掴む

5/26 ほっともっとフィールド ロッテ 6ー3 オリックス  視聴方法:RakutenTV パ・リーグSpecial 

2-1の4回表、ドミンゲスが同点アーチをかけ、5回表には2死から角中の2点タイムリーが出た後、再びドミンゲスが左翼席に叩きこみオリックスを突き放した。この2本、ともに甘めの真っすぐを捉えたものだが、走っていたと思われる山岡の球威に負けないパワーを見せつけた。

山岡という投手、カットボールやスライダーがいいピッチャーっていう印象が強いが、低目に決まった時の真っすぐのキレ・速度も惚れ惚れさせるものがある。この上背でパワーピッチングを展開するんだからなぁ…イーグルスの美馬もそうだけど、最近は小兵投手も球速がある。「小兵で、スターターで、150超え」の3つが揃う事なんて昔は全く考えられなかったもん。
ドミンゲスの一発目は変化球で全くストライクが取れず、3-0から真っすぐを2つ続けたら、2つ目が甘くなって行かれたもの。2発目は真っすぐでカウントを整えられ、2-2からの5球目の真っすぐ勝負をこれまた同じように捉えた。山岡はこのホームランを打たれた2打席、ドミンゲスに対してスライダーで1球もストライクが取れなかったことが災いして、常に打者有利な状況を作ってしまって、やられた。もっとも2発目は前の打者の時に伏線があったかも。
この前の角中の決勝2点打なんだけど、ライトのロメロの追い方を見ていると、相変わらずのジグザグ走行で落下地点に行くのが遅い。風で難しかったことを差し引いても、昨年から彼の守備を見ていると、ボールの落下地点に入るのが遅いことが目立っている。マウンド上での山岡の苦笑いを見ていると「取ってくれよ…」って感じだったので、やはりプロレベルの外野手なら取って然るべき打球だったように思える。このショックを引きずったまま、ドミンゲスに対してス~ッと行ってしまった感がある。前の打席にホームランを打たれている相手なのだから、キャッチャーのリードも含め、もうちょっと丁寧に行くべきところだったんじゃないだろうか?例えばフルカウント覚悟で、2-2からストライクからボールになるスライダーで勝負するとか(スライダーで1球もストライクが取れていなかったことが心理的に作用したか?)。この後、若月の打席で代打伏見が送られているところを見ると、ベンチもおかんむりだったのかなぁ…。

大体オリックスにしても、ロッテにしても、「今年は走りますよ」っていう野球を掲げているけど、その前に守りをおろそかにしてちゃ意味がないと思うのよ。結局走り勝つ野球っていうのは僅差を競り勝つ野球ってことでしょうから、ミスでそれを吐き出してちゃ、勝てるもんも勝てないと思う。ロッテの先制点もセカンド西野のエラーが起点だったから、ドミンゲスの2発以外はもらったような点だったのかも?

ボルシンガーは相変わらず打たれ強かった。ヒット5本、四球2個。6回の失点は角中のエラー絡みだったけど、殆どその角中のところに打球が飛んだ回で、難しい打球を捌いて助けた面もあったので「行ってこいのチャラ」だったかも?(昨日も書いたけど、右左に関係なく、オリックスの打者のレフト方向への打球多いっしょ?)
右左と言えば、ボルシンガーは左バッターにはいささか投げにくそうにしているように感じる。常に左バッターに対してはカウントが悪くなっている。対戦打率的にもその辺は反映されている。対右 .197 対左 .259
対右打者が2割切っているのは素晴らしい。右打者への攻め方を見ていると、安達あたりの反応が参考になる。外角へのスライダーでうまく出し入れしていて、外角低目のストライクゾーンギリギリからボールゾーンへワンバンするように曲がるボールに対しても振らせたりしている。カウント球にしてこの反応だから、投げた時点で打者側から「ストライクゾーンに来る球だ」と思わせているんだろうな…そのクセ、インサイドのフロントドアには無反応。かなり打者側の感覚と違った軌道で曲がってきているんだろう(このボールは左打者に対してはバックドアとしても機能していた)。
とにかくテンポが良く、味方の援護に恵まれるのも偶然ではなさそう。ビハインドの展開でも淡々と投げていることで、ドミンゲスの一発目辺りからからマリーンズに流れを引き寄せた。

さて3戦目は田嶋対土肥の左腕対決。果たして「コントロールがまともな左腕」を攻略出来るか?角中がレフトの守備に就けるようになったので、「急造外野手」の連中よりは守備面でも期待できるようになったし、ドミンゲスも先発で使えるでしょう。

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