昨日の試合はボルシンガー対千賀で厳しいものを感じさせたが、前回炎上から中5の千賀をなんとかマウンドから引きずり下ろした。立役者は先制犠飛のレアードに、千賀の126球目をライトスタンドに叩きこんでマウンドから引きずり下ろしたアジャの、2人の「元4番」だった。角中が4番に入る苦しい打線。2回も角中、奨吾、井上…とバントがしずらい打順を組んでいるところで3連打が飛び出したことで、なんとか先制出来た。あれが1点も入ってなかったら相当ヤバかったね。7回は無死からの走者を出して送りバントしているのに、マトモに送れないぐらい千賀のボールは凄いんで、むしろ「打ってくだけの方がいいんじゃないか?」と思わせるぐらい。8回はやはり先頭打者が四球を選んで、1打席目は強行した奨吾に送りバントを命じた。昨日の試合の勝因の一つに「終盤、いずれの回も先頭打者が四球で出塁している」事が挙げられるんじゃないだろうか。6回は角中、7回は平沢、8回は角中…「現4番」の角中の4打席全出塁が最後に活きて、アジャのダメ押し2ランに繋がった。
ボルシンガーが投げて、アジャがホームランを打つ…昨年の勝ち頭と4番のコラボが久々に決まったが、昨日のボルシンガーは低目にボールを集めて本来の投球が出来た。また走者を背負っても、粘り強く投げて、ダブルプレーを取れたりもした。リズムよく投げているからバックの好守も引き出せるのだろう。4打席4三振と打席では千賀の前に全くいいところがなかったマーティンだったが、守備ではその「肩」と「足」の魅力を存分に見せつけた。特に先制直後の3回表、2死2塁からの柳田の安打で俊足の2塁走者牧原を、そのストロングアームで本塁で刺したことが試合の流れ的に大きかった。マーティンとボルシンガーがベンチで並んで談笑しているシーンが多く映っていたが、この2人相当仲が良さそうでもある。7回ヒット3本、課題の四死球も3つと「及第点」いや「優」を与えられる内容で、四死球を6個も出していた千賀に投げ勝てた。
ボルシンガーの後を受けて8回は誰に託すのだろう?と思ったら、やはり東妻だった。勝ちパターンの益田の前が誰なのか?昨日までは判りづらい試合が多かったが、1-0で勝っているゲームで東妻に託すのだから、正式にセットアッパーに抜擢されていると見ていいんだろう。ところがその東妻が期待に応えられず、結局東條が前日の松永の後を受けたのに続き、2日連続、痺れる場面での火消しを託されることになった。1死走者1,2塁で、首位をゆくホークスの3,4番を迎えているのに、マウンド上で表情一つ変えない東條に惚れた。すごくメンタル面も鍛えたのだろう。また、この回からマスクを被った細川も相手打者の狙いを的確に読んでいた。グラシアルが東條のスライダーに狙いをつけているのを見計らって、最後はスライダー頼みで行きそうな雰囲気を醸しつつの真っすぐ勝負で完全に裏をかいた。久々回ってきた打席では西武時代に見せたような「宝くじ」的なフルスイングをして空振りしてたなぁ…何度か、あの宝くじを当選させてしまい、痛い負けを喫してきたことを思い出した(笑)この東條のピッチングがアジャの2ランを呼び込んだといっても過言ではない。非常に理想的な、会心のゲーム運びだった。(まあ2回の千賀からの3連打での無死満塁も、宝くじに当たったようなものか…)
とりあえず今年のホークス戦勝ち越しを決めたが、問題はこの3連戦を勝ち越せるのかどうか。とにかく、もう1個取って、もはや関係ないホークス以外のチーム相手との戦いに備えないと。ホークスさんはCSで待っていて下さい。
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