ホークス4連戦の最終戦に二桁得点の大勝したことにより、依然打線活発、3点差を跳ね返しての逆転勝利となった。立ち上がり小島がカウント球の甘い直球系のボールを狙われ、瞬く間に3点取られた。味方がすぐさま4点取って逆転すると、その後は走者を背負いながらも7回まで投げ切った。3回以降は変化球で入り、カウントを稼ぐ老練な投球に切換え、また入り球が甘くならないようコースに気を配ってバファローズ打線の反撃を断った。
それにしてもファイターズ、バファローズといったところは打線に元気が無さすぎる。バファローズはマリーンズとの4連戦で喫した敗戦以降、引分けを挟んで、なんと9連敗!あの時は3戦目にロメロが負傷して、4戦目にオーダーを見た時は「本塁打1」打者のオンパレードになっていて目を奪われた。長距離打者が一人欠けると、ここまで打線が酷くなるのか…と心底思った。マリーンズだってレアードの不調時に彼を外すオーダーを結構組んでいた時期があったが、あれを続けていると今のオリックスと同じような状態になっていたかもしれないのだ。とにかく、ちょっと点差を離せば正直「恐くない」。そうなるとバッテリーは大胆に行ける。昨日も2回にすぐさま4点を取り返したことも大きいが、3回に追加点を挙げて2点差にしたことで、小島に心のゆとりを与えられただろう。それだけマーティンの2発目は大きかった。
マーティンがここに来て、更に神がかってる。打率は.250なんだけど、とてもそんな打率に思えない強烈な印象をファンに与え続けている。一昨日東京ドームのフェンスに激突して途中交代を余儀なくされていた選手が、全く影響を感じさせないどころか鬼神のような活躍。昨日も1打席目こそ6球目だったが、2打席目は初球。とにかくファーストストライクを絶対に逃さないという気持ちで振りに行っているのだろう。1打席目も初球高目は見逃したけど、2球目のカーブにはスイングしていたからね。本塁打率が160打数で14本だから実に.0875。
山川 482打数 41本 .0851
レアード 464打数 32本 .0690
チーム最多のレアードどころか、リーグ最多の山川よりハイペースで本塁打を量産していることになる。1シーズンフルに在籍していたら、どれぐらいの数字を積み上げていたのか、非常に興味のあるところでもある。
オリックスはただでさえ点とれないのに、7回裏のような失点をしていたら、そりゃ9連敗もするだろう。この回四球で出塁した藤岡を岡が送って、その走者を「暴投」で返してしまった。2塁から暴投で生還って、ツーランスクイズならぬ「ツーラン暴投」。捕手の松井が吉田のフォークを逆シングルで取りに行こうとして後ろに逸らし、ボールを見失うといった、プロとしてもっともみっともないプレーをしでかしてしまった。暴君が解説してたら大変なことになってただろうね…彼の場合、ああいうボールはカエル跳びで前傾ジャンプしながら体で止め、後ろに逸らさないようにしていたから。「絶対に止めてやる」という気迫が感じられない、非常に残念なプレーだった。ノーヒットで3点差に差を広げられる1点をやっていては、勝てない。主将福田の「本塁打1グループ」から脱出する2号が8回に飛び出しても、追いつかれるような雰囲気は全く無かった。そういえば4番は吉田ではなく中川に任せているのだな。彼は前の4連戦の時は本塁打1だったけど、この連敗中に本塁打1本打ったんだね。率は高くて、いいバッターなんだけど、やはり一発の恐怖がまだ無い。鈴木や小島が代打で出てくる暗黒ぶりは、どんどん監督のイメージに重なっていく(笑)
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