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「中3日」の石川力投するも、打線は楽天救援陣の前に4イニング完全の8三振を喫す

7/17 ZOZOマリン ロッテ 1ー6 楽天  視聴方法:RakutenTV パ・リーグSpecial 

昨日の試合は珍しく初回から視聴でき、最後まで見れた。途中見れない時間帯(10分程度だけど)は東北放送で聴いた(笑)
前半はどっちかっていうとマリーンズに分があった試合だったが、ハードラックが続いているうちに自然とイーグルスペースの試合になってしまった。
(個人的には)1球1球、投手心理と打者心理を考えながら、そしてピッチャーの微妙な変化を1球に感じたりしながら見る事が出来た。

解説はジョニーだった。さすがの部分もあったけど、「オイオイ」と思う部分も正直あった。
チーム初ヒットの2番平沢の打席の時、低打率の割に高出塁率な事を実況の加藤暁がふると「投手側が平沢選手に嫌なものを感じるんじゃないでしょうかね」と話し、ベンチレポートから「ボールを見極め、甘いボールをしっかり捉え打ち損じないようにしている」という平沢のコメントが入った。でも、かなり甘いボールの打ち損じが目立っていると思う。現状の低打率にはそういった背景もある。でもこれを確実に仕留められるようになれば、とんでもない出塁率になり、とんでもないバッターになれるぞ。
2回表、エラーの走者2人を出し先制されるのだが、嶋を打席に回したときは「この回9番まで回してしまったな。これが後でどう影響するか…」ぐらいな気持ちで見ていたのだが、まさかタイムリーを打たれるとは思わなかった。2球目まで嶋の方が読みと違うボールが来ていたようで、「こりゃダメだ」っていう表情を打席内で見せた。すぐに追い込み、1球外に外して迎えた4球目。「ここはインサイド勝負かな、インサイドの方が確実に打ち取れるだろう」と思ったら田村も同様に内に構えるも、その内よりの速球をセンター前に返された。もう1個分内側に投げきれれば、もっと詰まって内野ゴロに終わっていたと思うが、弱い打球がセンターへ抜けてしまった。走者2塁の時にはありがたい打球速度となり、結局2つの失策が失点につながってしまう嫌な流れになった。

ただ相手の美馬も今年勝てていない投手であり、序盤は常に3ボールになっていたので、攻略の糸口はかなりあるように見受けられた。実際いい打球も飛んだのだが、ことごとく正面か、イーグルス守備陣の好守に阻まれた。イーグルスは監督が交代して来年を見据えた野球になって以降、ノビノビとプレーしているのが印象的。さすがにここからの巻き返しは難しいだろうが、後半台風の目になり、リーグをひっかき回す存在になると思う。
美馬自身が立ち直りのきっかけになりそうな1球があった。それは井上に同点タイムリーを浴びる前の奨吾に対する1球。
0-1からの2球目のスライダー。これ「ボールからボールになる」スライダーだったんですよ。「ストライクからボール」の軌道で手を出すんだったら判るんですが、ボールからボールの軌道に対してバッターが振りに行ってしまうのは、よほどボールがキレている証拠(結果:ファウルチップで0-2に)。この1球を見ている限り抑えそうな雲行きだったが、ここから3球ボール球を見極め、フルカウントから3塁線に転がし、内野安打を勝ち取った。今江は初回の藤岡の打球から3塁線の当たりに抜群の反応を見せていて、ここも逆シングルで好捕したが、そこまで弱い打球ではなかったにも関わらず1塁送球を諦めた。それだけ打者走者奨吾の足が速いということを認識しているのだろう(また、2塁に走者がいたことも影響)。この1死1,2塁のチャンスに4番のアジャが「らしい」右への痛打で2塁走者を迎え入れた。なおも1死1,3塁とチャンスが続くが、角中の浅いレフトフライで奨吾がホームを突くがタッチアウト。リクエストするも覆らずアウト。ここで追加点を奪えなかったが後々響いてきた。

オールスターでの1イニング登板から「中3日」の石川は良く投げた。1イニングといえども、過酷な移動からの中3だから、正直早めにおろすと思った。6回2死から勝ち越し弾を浴びたにも関わらず、7回もマウンド上にいる石川を見て、「あの『投げたがらず屋』の石川が…」変わったことにちょっと感動を覚えた。味方のエラーからの失点と、中3日登板で6回2死からの被弾…ふつうはここ(6回終了時)で終わりでいいはず。QSをHQSにして降板するあたりに風格を感じたね。
今年の石川はメカニック的にも「はまっている」ことをジョニーも指摘していた。ステップが入団してきた頃のように「よわよわしい」カンジになってきた。俺はこれを「そっ、とステップ」と名付けたが、よわよわしいことが実はいいのだ。打者は思っている以上にボールが速く見える。ステップ幅を半歩ぐらい替えたのか、肩を内側に入れる動きが柔らかくなった影響か判らないが、とにかくステップが昨年より「そっと」化している。そしてボールに角度を感じる。高目の真っすぐで簡単にカウントを稼げていたので、シンカーで面白いように打ち取れる。石川は明らかに高目に意識的に投げている投手だろう(田村の構え方からも推測出来る部分があった)。ここのところ新球のカットボールに頼りすぎているきらいがあったので、基本に立ち返って「高低」(真っすぐ&シンカー)で攻めようという意識も感じる、そんな7イニングとなった。

6回勝ち越されたが、松井裕樹がマウンド上にいるのを見て、「これは容易く追いつけるかも(笑)」と思ってしまった。
ところがどっこい、戻ってきた松井は開幕当初の頃の松井ではなかった。ニュー松井はとにかくカーブを使う。右打者には真っすぐ・チェンジアップ・スライダー、左打者には真っすぐ・スライダーのイメージが強かった松井がカーブを縦横無尽に使えるようになって生き返った。なんだろう菊池雄星あたりを参考にしたのか?これでカウントを稼げることで、常に自分優位な立場で打者に向かっていける状況を作り出せていた。以前はとにかくカウントを悪くして自滅していた印象だった。こちらも変わったなぁ…でもジョニーが先頭角中を三振に切って取ったラストボールを「今のはフォークかチェンジアップだと思いますが」と言ったのには驚いた。明らかにスライダーだったが、投手コーチを長らく勤めると、よその球団の投手の球種が頭に入っていないんだなぁ…と感じた。第1期解説者時代は「シグマベスト(←英語の参考書)的な解説」と全方位な解説を絶賛させて頂いた者としては、「ちょっとなぁ…」と正直思った。

そして8回の青山。これはもう以前のか細い感じじゃなくて、明らかにビルドアップしている。筋力をつけたことで自信もついたのか、真っすぐで押してきやがる。そうかと思えば右打者にはほぼほぼスライダー。2死から打席に立った「今、最も期待できる男」アジャもスライダー攻めを感じて、3-1からスライダー一本に絞って、1、2、3で打ちに行ったが捉えきれなかった。結局フルカウントから真っすぐを決められ、手が出ず、見逃しの三振に倒れた。が、いい傾向だと思う。かなり「読み」で打てている部分があるので、フルカウントといえども待ち球を絞るのはいいんじゃないか。それが4番に許された打撃なのだから。今までは地位を確立出来ていなかったので、そういう打撃がしたくても出来なかったんだろう。いや絞らざるをえない程、昨日の青山には迫力を感じた。
そうそう、何かの記事で「フルカウント打率」が取り上げられていたのだが、田村が脅威の4割台でリーグ1位に君臨していることを知った。そしてアジャも3位。フルカウントから4本の本塁打は堂々「フルカウント本塁打王」。これにはフルカウントからも狙い球をある程度絞って「読めている」部分が影響していると思うぞ。

そして9回表を託された大谷が4失点してしまい万事休す。強いと思われた中継ぎ陣もだいぶヘバッてきているね…打線がカバーしないと夏場は乗り切れないが、正念場を迎えて底力の差を露呈しかねない流れになってきてしまってる。
スイープ阻止は久々登板の二木に託された。相手は今季が飛躍の年になっている古川。速球で押してくると思うが、力負けせずに打ち返せるかの勝負になる。

 

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